「その辺の観光協会のSNS、私見ない」SNS運用と研修でシェア数27倍・保存数14倍と桁違いの成果を実現
美しい伊豆創造センター 様
外注先に任せているのに数字が広告頼み。
担当者は一人で、相談相手もいない。
上司にSNSの価値をうまく説明できない。
美しい伊豆創造センターのSNS担当・杉森さんも、まさにその状態からのスタートでした。
私たちTripro(株式会社スキヤキッド)との協業が始まって半年。フォロワー数は8,225人増、1投稿あたりの平均保存数は14倍、シェア数は27倍。
それまでの外部委託と予算はほぼ変わらないのに桁違いの成果に。
この半年、担当者として何を意識し、何を乗り越えたのか。杉森さんにお話を伺いました。

左:株式会社スキヤキッド代表 河田、右:美しい伊豆創造センター 杉森様(2026年4月現在はセンターへの派遣は終了)
美しい伊豆創造センター様について
美しい伊豆創造センター(略称:美伊豆)は、伊豆半島13市町の観光振興を担うDMO(観光地域づくり法人)です。各市町から職員が1名ずつ派遣され、観光施設・交通事業者・旅行業者などの皆さまとともに、伊豆半島全体を一つのエリアとして観光情報や魅力の発信を行っていらっしゃいます。今回お話を伺った杉森さんは、伊東市から美伊豆に2年間派遣され、SNSを中心とした情報発信を担当されていました。
公式サイト:https://b-izu.com/
公式Instagram:@beautiful_izu_japan
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株式会社スキヤキッドについて
観光業界特化型のSNSマーケティングサービス「Tripro(トリプロ)」を運営。ホテル・旅館、商業施設、レジャー施設などの民間事業者から観光協会、官公庁まで、観光・おでかけ分野のSNS支援を専門としています。
支援内容
令和7年度に2つの業務をそれぞれプロポーザルにて弊社が受託し、支援を実施。
①SNS運用支援業務: Instagramを中心としたSNSの企画・撮影・編集・投稿を一気通貫で代行。あわせて、美伊豆独自の投稿に対する添削を実施。それらの各投稿テーマを月1回の打ち合わせにて両社で設計。
②SNS研修業務: 伊豆半島内の観光関連事業者・観光協会・自治体のSNS担当者向け。講義+実践課題+個別添削+公開コンサル+個別アカウントコンサルティングを実施。
成果サマリー
Tripro(株式会社スキヤキッド)による約半年間のSNS運用支援(投稿期間:2025年9月末〜2026年2月末)・SNS研修で、以下の成果を記録。
SNS運用支援(美しい伊豆創造センターのInstagramアカウント)
| 指標 | 支援に入る前(約14ヶ月間) | Tripro支援開始後( 約5ヶ月間) | 変化 |
| 1投稿あたり平均閲覧数 | 約18,400 | 約122,900 | 約6.7倍 |
| 1投稿あたり平均いいね数 | 約260 | 約1,680 | 約6.5倍 |
| 1投稿あたり平均シェア数 | 約7 | 約190 | 約27倍 |
| 1投稿あたり平均保存数 | 約60 | 約840 | 約14倍 |
| フォロワー数 | 16,288 | 24,513 | +8,225 |
*共同投稿は除く
SNS研修
- 全3回、各3時間のカリキュラム(合計9時間)
- 伊豆半島内の自治体・観光協会・民間事業者のSNS担当者累計143名が参加
- 「来年度以降も研修を実施してほしい」という希望率100%(累計80名によるアンケート回答結果)
▼協業開始前の投稿(Before)

▼Tripro(株式会社スキヤキッド)との協業開始後の投稿(After)


左:株式会社スキヤキッド代表 河田、右:美しい伊豆創造センター 杉森様(2026年4月現在はセンターへの派遣は終了)
パスワードと報告書だけ渡されて、SNS担当が始まった
──【スキヤキッド 河田】杉森さんが美伊豆にいらっしゃる前、SNSの運用体制はどのようになっていたのでしょう?
元々、SNS専属の担当者がいなかったんです。他の業務の担当の方が合間にちょっとやるっていう感じで。外部に委託はしていたんですけど、正直丸投げ状態といってもいいくらいでした。
私が来て初めて、本格的にSNSに力を入れていこうという話になったんですけど、来た時に渡されたのはアカウントのログインパスワードと前年度の報告書だけ。アカウントのビジョンも特にない状態でした。
私自身もSNSに詳しいわけではなく、ましてや人に見せるためにはどう発信したらいいかなんて考えたこともありませんでした。周りに聞こうにも、SNSを日常的に使っている人自体が組織にほとんどいなくて。
「見てもらえる投稿にしないと意味がない」と 1年間言い続けた
──【スキヤキッド 河田】実際にSNS運用がスタートして、1年目はどうでしたか?
一番大変だったのは、組織内での理解ですね。
SNSを頑張って伸ばしてくださいって言われた時に思ったのは、「その辺(伊豆半島以外)の観光協会がやってるSNS、私まず見ないな」だったんです。見られない投稿を作っても意味がないですよね。
ただ、当時はSNSの投稿の良し悪しを測る共通の物差しが組織の中になかった。「安定的に運用を続けること」自体が大事、という考え方も組織としては自然なことで、投稿へのこだわりはほとんどありませんでした。
業者さんからの提案も、「他のメディア媒体に載せましょう」とか、SNSに関係ないところで組織として頑張ってる姿を見せるような方向性が多くて。でも私としては、そこからもう一歩踏み出して、実際に旅先を探している人に届く投稿にしたかったんです。そこを伝えるのは結構難しかったですね。
とにかく周りのスタッフにも「こういう投稿の方が見てもらえると思うんだけど」って、コツコツ伝え続けました。1年かけて、だいぶ理解してもらえるようになりましたね。本当にいい上司に恵まれて、最終的には任せてもらえるという環境ができたのは大きかったです。

SNSに特化した会社がない ── 複数社に相談してわかったこと
──【スキヤキッド 河田】SNS研修について、うち以外にもいろいろ相談されていたんですか?
はい、事前に何社かに参考として相談していました。でもなかなかしっくりくる会社が見つからず困っていたんです。
カメラの講座、編集の講座、そしてSNS運用の講座、どれかはできても他は弱いという会社が多く、全部に対応できていると感じた会社は全くなくて。でも私がやりたかったのは、そもそもSNSってどういう仕組みで投稿が回っていくのかというところから一貫して教えてもらいたかったんです。
あとは実際に手を動かして投稿を作って、フィードバックをもらうという流れが必要だと思っていました。そうなると研修1回では絶対に無理だし、実践的な仕組みをお願いしたかったんです。
ちょうどそういう会社がなくて困っていたところに御社からプロポーザルでご提案をもらえました。
SNSに圧倒的な強みを持った会社をパートナーにしたかった
──【スキヤキッド 河田】プロポーザルでうちに決めていただいた理由って何でしたか?
SNSにこれほど特化してやろうっていう会社さんって、実はあまりないんです。他のメディア媒体での露出といった、何かしらSNS以外のものを付けてくる会社さんも多かった。もちろんそれもいいんですが、私たちが今伸ばしたいのはSNSなのにな…と少しズレを感じていました。
一方Triproさんは本当にSNSを中心に回していくっていうところが強いと感じました。
スタッフの皆さんが自身のアカウントを持っていて、実際に自分で伸ばしているところも他と違うなと感じました。クライアント実績はあっても、自分たちで伸ばしているという会社はなかなかない。
SNSの経験と知識、熱量もあって、私たちの目線で発信できる人にお願いしたかった。そこがTriproさんが一番近かったかなと思います。

ものすごい量の添削が返ってきて驚いた
──【スキヤキッド 河田】実際に私たちと一緒にSNSのアカウント運用が始まって、どうでしたか?
最初は大変でした。とにかくついていくのに必死で。定期的に発信するためには常に次の投稿作成に向けて動き始めてなきゃいけないので、「やばい、もう次の動画が来ちゃう」「もう次も来ちゃう」と焦っていました。
Triproさんに頼んでいる投稿以外にも、美伊豆が自分たちで投稿を作らなければいけない投稿があって。Triproさんたちの投稿と自分の投稿を並べても遜色ないようにしないと!と頭を悩ませていました。私の投稿だけ再生が伸びないというのは嫌なので(笑)
でも、投稿案を相談すると、Triproさんから1日くらいでものすごい量の添削が返ってくるんです。びっしりと。だから最初の2、3本目くらいまではビクビクしながら提出してましたね(笑)
でも、一つずつ直していくと、投稿が見違えるようになるのが自分でもわかりました。

(上画像)1投稿あたりA4用紙3〜4枚の徹底した添削
本当に細かいところまで見てくださって、例えば、「動画で0.1秒単位で文字の切り替えが合っていない」など。自分で何回も見直したつもりだったのに、全然気づけていませんでした。そもそも最初の方はどの動画ももったいなくて短くカットしてテンポよくまとめることさえできなかったんです。でもだんだん「このシーンはいらない」というのが自分で判断できるようになりました。それは大きな変化でしたね。
SNS研修で職員の認識も変わった
──【スキヤキッド 河田】SNS研修は前にもやっていたと聞きましたが、なにか違いはありましたか?
それまでもSNS研修はやったことはあったのですが、20代からすると「そんなの教えてもらわなくてもわかるよ」と感じるような内容だったり、逆にやってない人からすると「待って、わかんない」となるような内容だったりしたんです。私たちはもう少し深く、そもそもの仕組みから知りたいと感じていました。
今回Triproさんの研修は、実際に課題を出して、自分のアカウントに投稿して、添削してもらって、という実践的な流れでした。うちの職員もみんな相当苦労してましたけど、研修があったことで、「良い投稿」の共通認識ができたと感じます。
今まで「こういうふうに撮ってほしい」って私が言っても伝わらなかったのが、研修の2回目3回目くらいから言わなくても「こういう画角だよね」「こういう動きが必要だよね」ってスムーズに連携できるようになりました。
印象的だったSNS投稿の公開コンサル

すごく印象的だったのは、公開コンサルですね。スキヤキッドさんの提案で、参加者が作った投稿をその場でスクリーンに映して、全員で見るという内容を行いました。他の人が作った動画を講師だけでなく研修参加者が「これちょっとテンポ早いかな」「ここちょっと遅いかな」ってその場で意見を言い合うものです。
普段のSNS運用だと、コメントでわざわざ「編集がどう」とか指摘してくれる人なんていないので、そういうフィードバックがその場で返ってくる経験って貴重なんですよね。
それにSNSを普段触らない人って、そもそも他の人の投稿を見るってこと自体をしないんですよ。つまり、「見る側」の感覚を持たないまま「作る側」に立っていたんです。まずそこに気づけたのも大きかったですね。
87万再生の投稿「私よりも周りが喜んでくれた」
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伊豆のイルミネーションに関する投稿が87万回再生獲得
──【スキヤキッド 河田】虹の郷のイルミネーションは、リニューアルオープンの前日にメディア取材があって、そこに我々も入らせてもらって撮影し、オープン当日に投稿を出しました。あの日のスピード感は杉森さんの調整力があってこそでしたね。
虹の郷さんとは普段から付き合いがあったので、「メディア取材に一緒に入っていいですか」って聞いたらすぐOKをもらえたんです。13市町の職員が美伊豆にいるので、確認も電話1本で済む。日頃の関係があるからできたことだと思います。
──【スキヤキッド 河田】別の支援先では同じようなイルミネーション施設で投稿内容の事前確認に数日かかってしまい、数字が全然違いました。初日に投稿を出せるかどうかで本当に結果が変わるんですよ。87万再生いった時は社内の反応どうでしたか?
みんなすごく喜んでました。私よりも細かく、「今何万回いったよ」「コメントもいっぱいついてるね」って。私より先に見て状況を教えてくれるんですよ(笑)私自身は「私より喜んでるじゃん」としめしめでした(笑)。
スタッフの一人なんか、別の投稿作成で撮影に同行し、その投稿がテレビで紹介された時に「これ自分も現場にいたんだ」ってすごく喜んで市町の人に報告していて。そのおかげか次も手伝ってくれたり、確認もすぐ出してくれたりで、連携がかなり取れるようになりました。
保存数14倍、シェア数27倍 ── 「保存したところは、行きたいところ」


──【スキヤキッド 河田】この数字を見て、率直にどう感じましたか?
嬉しい想定外でした。最初の打ち合わせでフォロワー2万人という目標について「達成が厳しい数字ですよね」と実は話してて。少しでも増えればいいかなぐらいだったのが、驚くほど増えまして。びっくりです。
中でも価値が高いなと思うのは、保存数です。私の中では、保存したところっていうのは「行きたいところ」なんです。それが増えていくのを見ると、「ここに行きたいって思ってもらったんだな」って感じます。しょっちゅう見てました。「また行きたい人増えてる!」って。
再生数がそこまで伸びなくても保存数がすごい伸びた投稿とかもあって。行きたいって思ってもらってるんだなって、ひしひしと感じるポイントでした。
──【スキヤキッド 河田】再生数やフォロワー数は広告でも伸ばせますが、保存やシェアは投稿の質でしか生まれませんからね。そこが一番変わったのは大きかったですね。
他の会社だったら結果は全然違ったはず
──【スキヤキッド 河田】Triproの支援じゃなかったら、この数値は変わっていたと思いますか?
全然違ったと思います。
私の技術がここまで伸びることもなかったし、このいいペースで高品質な投稿を継続できる会社さんもなかなかない。波に乗ったタイミングで次の投稿を出せるサイクルを持っているっていうのは本当になかなかない。
お願いできていなかったらフォロワー2万人もいかなかったと思うし、これまでの流れがずるずる続く感じだったんじゃないかなと思っています。

「やりたいけどうまくできない」を抱える組織にこそ
──【スキヤキッド 河田】Triproの支援が特に合うのは、どんな状態の組織だと思いますか?
SNSをきちんとやりたい、いいものをちゃんと発信したいっていう気持ちがある担当者さんがいるところですかね。やりたいけどうまくできない、っていう悩みは基本的に解決してもらえるので。
あと今回は研修とアカウント運用代行を結果として一緒にお願いできたのがよかったです。研修で「なぜこういう投稿が伸びるのか」の理論を学んで、アカウントの運用支援でその実例を毎月目の前で見せてもらえる。お手本が隣にある状態で自分も投稿を作れるので深い理解につながりました。
徹底したユーザー目線を貫くべき
──【スキヤキッド 河田】杉森さんが組織との調整役でいたからこそ、私たちはユーザー目線に立って一番良いと思う投稿をし続けることができたと思っています。組織の中から「これも載せて」「こう変えてほしい」「この日に投稿して」という声が来た時に、全部調整してくれていたので。
私が最初に美伊豆に来た時に「とにかく自分が見たい投稿にしよう」っていうのが根底にあったからかもしれないです。
だから内部で投稿依頼をもらった時も、「このアカウントでこの投稿は正直見ないかな」って一回自分で考える。「まあ、いいか」って安易に受け入れてしまいそうになる時もある。でも止まって考えて「伸びないよな」と思ったら、「別の形で発信しませんか」って提案していました。一つ一つ丁寧に調整していくのは大変でしたけど、結果的にアカウントの方向性を守れたのはよかったかなと思います。
自分自身で動画作る時はヒーヒー言ってましたが、数字に出てくるとやっぱりおもしろい。楽しくやるのが一番大事だなと思います。

