「本当は教えたくない」半年で422万ビュー・シェア324倍・保存54倍を達成した観光協会のアンバサダー型SNS運用
能登半島広域観光協会
事務局職員は数人のみでとにかく人手不足、SNSに詳しい人はもちろんいない。
とりあえずビラの写真や何かのついでに撮った写真を載せるだけ。
外注先に投稿を任せても温度感のない無難な投稿ばかりで、数字も広告頼み。
観光協会や自治体のSNS担当者なら、周りでよく聞く悩みではないでしょうか。
能登半島広域観光協会さまも以前はほぼその状態でした。
スキヤキッドとの協業が始まって半年。Instagramの平均閲覧数は前年の22.4倍、シェアは324倍、保存は54.4倍、フォロワーは+5,848人に。
そして数字以上に大きく変わったのが、事務局・アンバサダー両者が良い投稿をし続けるための仕組みそのものでした。
何が動き、何が変わった半年だったのか。
能登半島広域観光協会 事務局の山野さまにインタビューしてきました。
公式アンバサダー4名へのインタビュー記事はこちら>coming soon

左:スキヤキッド代表 河田、右:能登半島広域観光協会 事務局 山野さま
能登半島広域観光協会さまについて
能登半島広域観光協会は、能登半島の4市5町と民間観光事業者をつなぐ広域の観光協会。1947年(昭和22年)に発足し、現在の会員数は約130組織。能登空港内に事務局を置き、金沢駅構内「のとデスク」の運営、二次交通「ふるさとタクシー」の運行、首都圏・関西圏での観光商談会への参加など、能登半島全域の観光振興に取り組んでいる。
公式Instagram:@noto_kanko
公式サイト:https://www.notohantou.com/
株式会社スキヤキッドについて
観光業界特化型のSNSマーケティングサービス「Tripro(トリプロ)」を運営。ホテル・旅館、商業施設、レジャー施設などの民間事業者から観光協会、官公庁まで、観光・おでかけ分野のSNS支援を専門としている。
支援内容
Instagramアカウント運用強化支援業務:アンバサダー公募の設計から選考までを伴走し、選ばれた4名による現地取材・投稿制作を支援。月次企画会議で投稿テーマと取材先を設計し、撮影・編集講習会の実施、毎月8投稿程度(4名×2投稿)への個別フィードバック、観光協会事務局との連携設計までを一気通貫で実施。
公募・選考から運用立ち上げまで伴走した、公式アンバサダー4名の活動は別インタビュー記事で>coming soon

成果サマリー
スキヤキッドによる約6ヶ月間のInstagramアカウント運用強化支援(投稿期間:2025年9月19日〜2026年3月31日、計59投稿)を実施。地元にゆかりのある公式アンバサダー4名と協業し、以下の成果を記録しました。
| 指標 | 支援に入る前(直前1年間84投稿) | スキヤキッド支援開始後(約6ヶ月間59投稿) | 変化 |
| 1投稿あたり平均閲覧数 | 約3,194 | 約71,619 | 約22.4倍 |
| 1投稿あたり平均いいね数 | 約90 | 約1,786 | 約19.8倍 |
| 1投稿あたり平均シェア数 | 約1 | 約324 | 約324倍 |
| 1投稿あたり平均保存数 | 約5 | 約272 | 約54.4倍 |
| フォロワー数 | 2,161 | 8,009 | +5,848 |
最大の話題となったティラノサウルスレースの投稿は、累計264万再生を獲得しました。
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左:スキヤキッド代表 河田、右:能登半島広域観光協会 事務局 山野さま
4名のアンバサダーと共にInstagram発信を開始
──【スキヤキッド 河田】山野さんはSNS発信が始まった後、途中から参画されましたね。
そうなんです。私が観光協会に入ったのは2025年の6月で、SNSに関わり始めた9月時点ではスキヤキッドさんとの取り組みはすでに動き出していて。4名のアンバサダーのみなさまも採用が決まっていました。キックオフ会でみなさんと顔合わせしたのが最初でしたね。キックオフの場ではみなさんと一緒に研修を受けたんですが、リールとかフィードとか…私だけ全然わからなくて。実はその場で「フィードって何」と検索していたくらいです(笑)
ところが、休憩時間にアンバサダーの方々に「眠くならないですか」と聞いてみたら、「いやいや、この話聞けるのが良くて」と楽しそうにおっしゃっていたのを覚えています。
私自身は本当に何もわからない状態からのスタート。そんな私が、半年後には地域のみなさまに自慢のアカウントとして紹介するようになるとは、この時は思ってもいませんでした。

観光協会アカウント「フォロワー1万人」のすごさ
──【スキヤキッド 河田】元々フォロワー数2,000人だったのがもうすぐ1万人に到達しますが、この数字は想定されていましたか?
全く想定していませんでした。むしろ、私には正直そのすごさがまだピンと来ていないというのが本音で。ただ、地域のみなさまの反応で「すごいことなんだろうな」とは感じています。
アカウントを紹介すると「わぁ!」と驚かれて、お電話でも「知っています、見ていますよ」と言われることが多くて。認知度が想像以上に高くなってきているんだなと実感しています。
実は名刺にInstagramのQRコードを入れまして、これが本当に一番のPRツールになっています。名刺をお渡しした時には何も言わないんですが、話が進んでいく中で「実はここにInstagramのQRコードが入っていまして」と、投稿を見せられる方にはお見せしているんです。
そうすると「このアカウント知っています!」というお声を本当によくいただきます。数字の感覚はまだ追いついていない私でも、自信を持って紹介しています(笑)
264万回再生のティラノサウルスレースは認知度ほぼ100%
──【スキヤキッド 河田】山野さんが地域内で紹介されるとき、特に話題になる投稿はありますか?
264万回再生を記録した、ティラノサウルスレースの投稿です。
事業者さまにアカウントを紹介する際、この投稿は強い「実績の証拠」になってくれています。お見せするとみなさん知ってくださっていて、これまで「初めて見ました」と言われたことが一度もないんです。
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この投稿を実績の例としてお見せしながら「取材で伺っていいですか」とお願いすると、ご快諾いただけることが多くて。少し前にも、新しくオープン予定の事業者さまから取材のご許可をいただきました。「うちもSNSに力を入れているから、ぜひ載せてほしい」とおっしゃってくださって、アンバサダーのみなさまにお願いしようと話を進めている最中です。
アンバサダーの一人からの電話が改革のきっかけに
──【スキヤキッド 河田】数字が伸びて、地域からも反応が返ってくる。その反面、何か大変さを感じたことはありますか?
ある時、アンバサダーの一人から電話をいただいたんです。その話しぶりから、もやもや感がたまっているような雰囲気を少し感じてしまって。定期的に全員が集まる講習会の場がありますが、聞いてほしいけれど講習会の場では言えない話というのが、みなさんあったみたいで。それで地元のワッフル屋さんで女子会を開きました。
そこで初めて、撮影の現場を見たんです。

アンバサダーが集まって撮影する様子
頼んだワッフルがパフェのようなものだったのですが、アンバサダーの方が「お皿を回しながら撮ったり、いろんな角度で撮ったり、スプーンで持ち上げたり」と一通り撮影されていて。ようやく食べ始めたのは、アイスが少し溶けてきたタイミングでした。
「食べに行ってもすぐには食べられないんです」という言葉にハッとしました。一人で行こうと思っても、片手でカメラを持って片手でお皿を回すのはなかなか難しい。だからアンバサダー同士でペアを組んで取材に行くなど工夫されていると、その時に初めて聞きました。
──【スキヤキッド 河田】グルメ系の取材ではよくある光景なんですが、外から見ているとわからない部分ですよね。
誰もが行きたいと思える素晴らしい投稿をみなさん作ってくださっているんですが、その裏にはこんなに苦労があるんだということが知れました。
お子さん連れだとママの思い通りには動いてくれないとか、取材先に行くのに片道3時間かけているとか、取材先や道中でのリアルな苦労話など、裏側を色々聞きました。そういった話をそれまで伺う機会がなかなかなくて、その場で3時間くらい話し込みました。
アンバサダーのみなさまの活動を、「ありがとう」の一言で済ませてはいけない。そう気づかされた時間でした。
観光協会がもっと前に出るように変化した
──【スキヤキッド 河田】女子会の後、観光協会としての動きが変わりましたよね。
はい、それまでの観光協会の「全てお任せします」というスタンスをやめて、連携できるところを積極的に探すようになりました。
もし観光協会から一言あるだけで取材に行きやすくなるなら、私たちから先に一本電話するようにしています。アンバサダーの方は「観光協会から連絡がいっているかと思いますが」という形で、スムーズに入れるようになるのではないかと期待しています。
また、現地のリアルタイムな情報もこちらから積極的に共有するようになりました。
例えば、毎日通っている道端のハンバーガー自販機。前から人がいて不思議に思っていたのですが、寄ってみたら自販機にグッズまで売っていて、「これ少し珍しいかも」と思って共有したんです。観光協会に届くチラシも、「取材のきっかけになるかも」と感じたら共有するようにしています。
事務局として、現地とパートナーをつなぐ役割を意識するようになりました。

一つ一つの投稿への手厚いフィードバック
──【スキヤキッド 河田】スキヤキッドの支援で特に印象に残っていることを教えてください。
とにかくフィードバックが手厚い点です。
私自身、ストーリーズを一度だけ投稿しようとした際にフィードバックをいただきました。私のたった一回の投稿のために、本当に細かいところまでコメントをいただいて。「アンバサダー4名で月に8投稿、その全部にこの密度でやっているんだ」と気づいて、驚きました。
構図、文字の入れ方、最初の3秒の引き、ハッシュタグの選定、音源、サムネ…など。1枚の写真に対して2つも3つも、ここはこうで、ここはこうで、と細かく書いてくださる。「神の声」のように降ってくるんです(笑)アンバサダーのみなさんも、「自分たちが成長できたのは、あのフィードバックが毎回あったから」とおっしゃっていました。その積み重ねが今や閲覧数10万を超える投稿を作るまでになっています。
本当に、スキヤキッドさんの支援がなかったらここまでの形にはなっていなかったと思います。最初から寄り添ってくださっているからこそ、アンバサダーのみなさまも、私のようにSNSの知識ゼロの担当でも、ここまで成長できたんだと思います。
──【スキヤキッド 河田】月次会議はどうですか。
月次の企画会議のたびに、「どんな投稿が伸びにつながったか」「これはこれが原因で伸びが緩かった」と分析してくださるのがとても助かっています。正直、数字を出されるだけだとどう読めばいいかわかりません。スキヤキッドさんは、数字データはもちろん、私でもわかるように解説までしてくださるので「なるほど、こういうことか」と理解できるんです。
──【スキヤキッド 河田】他にスキヤキッドならではと感じた部分はどこですか?
たくさんあるんですが、一つは、広域観光協会の立ち位置や役割をしっかり理解している点で、例えば能登の9市町ごとに取材のバランスを取ってくださっています。「能登の皆さんに納得してもらいやすいバランスで取材できるだろうか」というのは少し気にしていたんです。それをスキヤキッドさんがちゃんと数で見てくださっていて。「ここは少ないから、来月はこの辺を中心的に行ってみようか」というお話を、月次の企画会議でしてくださるんです。アンバサダーの皆さんの意思ややる気を尊重しつつ、観光協会のことも考えてくれて、そうした色んな制約条件をクリアしながら、どうやったら伸ばせるか考えてくれるんです。
そういう導きがなかったら、おそらく行きやすいところだけ行ってしまうとか、目立つところだけになっていたと思います。全体を見て導いてくださるからこそ、地域全体の魅力的な発信ができている。これは観光協会だけではできないことだと思います。

同じ悩みを持つ観光協会の方へ、こっそり教えます
──【スキヤキッド 河田】同じような状況の組織にスキヤキッドはおすすめしますか?
もちろんおすすめします。「SNSをやりたいけど、何から始めればいいかわからない」「外注に出したいけど、本当に地域の温度感をわかってくれる相手なのか不安」という方には、本当に合うと思います。
ただ、本音を言えば、自分だけのものにしておきたい気持ちもあるんです。公にすると、どこかに取られてしまうかもしれないと感じてしまうので。情報発信はもっといろんな地域がやったほうがいいので、いずれは他の方にもおすすめしたいと思っているのですが、今のところは聞かれたら「こっそり」教えようと思います(笑)
スキヤキッドさんの強みは、合わないところがないことだと思うんです。私みたいに、SNSが何もわからない人間にも、丁寧に教えてくださる。アンバサダーのみなさまにも、一人ひとり寄り添って指導してくださる。観光協会としての立場も、ちゃんと尊重してくださる。
企画会議の場でも、ブレーキをかけてくださるところはしっかりかけて、進めるべきところはグイグイ押してくださる。アンバサダーのみなさまが「ここ取材したい」と挙げてくる候補の中から、「ここはいいですね」と判断してくださる経験値がある。素人ではできない見極めなんです。
「観光協会だけだったらここまでこられなかった」と本当に思っています。
それぞれの役割があって初めて回る
──【スキヤキッド 河田】SNS運用を業務委託でがんばりたい組織の方へ、何かアドバイスはありますか?
「全部お任せします」では、たぶんうまくいかない、ということです。
スキヤキッドさんがアンバサダーのみなさまに指導してくださって、観光協会が会員さまとの間に立って、アンバサダーが現地で動いて、お互いに情報をやりとりする。そういう循環ができて、持続的なチームとして回り始めたんだと思います。
スキヤキッドさんがどれだけ伴走してくださっても、観光協会として現地と向き合わなかったら、ここまでの形にはなっていなかったと思います。逆に、観光協会だけでがんばろうとしても絶対にここまでは来られませんでした。
両方の役割があって、初めて回るんだと思います。これから依頼を検討する方には、「自分たちの組織として、どこまで前に出るか」も一緒に考えながら相談してみてほしいなと思います。
そういう話まで踏み込んでできるのが、スキヤキッドさんなんですよね。

